現在、採用や求人の手法は無数に存在しています。従来通りに求人雑誌に求人情報を掲載する方法もありますが、多くの求職者の目に触れさせるという意味ではWEBサービスの活用は必須の時代と言えるでしょう。
しかし、採用・求人向けのWEBサービスは巷に溢れており、利用するサービスの選定に苦慮することもまた事実。自社に合った求人サービスを選択するためには、サービスごとの使い方や特徴をしっかりと把握する必要があります。
そこで、本記事では20~30代の若手ビジネスパーソンと、様々な企業の採用ツールとして利用されているビジネスSNS、「Wantedly(ウォンテッドリー)」の使い方や特色についてご紹介いたします。
そもそもWANTEDLY(ウォンテッドリー)とは
Wantedly(ウォンテッドリー)は、ウォンテッドリー株式会社が運営するビジネスSNSです。facebookと連携させて使用します。企業と求職者をマッチングするためのSNSであり、転職希望者からインターンシップ生まで、あらゆる求職者の属性に対応します。採用活動中の企業の規模も、スタートアップ・中小企業から大企業までをカバーしています。また、IT業界の関係者に広く利用されていることは間違いありませんが、ユーザー数の増加によって認知度が上昇し、商社やメーカーなど業界・業種にかかわらず採用活動に利用されるようになってきています。例えば本田技研工業株式会社、 富士通株式会社、チームラボ株式会社などが導入しています。
Wantedlyがもっとも大切にしている考え方が、「企業と求職者が同じ価値観でつながる」ことです。待遇や条件のみでの仕事選びではなく、仕事に対する姿勢や価値観が共通する企業・人材をお互いに発見するための場としてWantedlyを運営しているようです。
WANTEDLYの特徴(求職者)
facebookとの連携
ビジネスSNS「 Wantedly (ウォンテッドリー)」のサービスの肝となるのがfacebookとの連携です。facebookアカウントをあらかじめ作成しておく必要がありますが、facebookアカウントをお持ちの場合はあっという間に登録が完了します。
ちなみに、facebookアカウントを持っていない、またはfacebookアカウントとWantedlyを紐付けしたくない場合はメールアドレスで登録することも可能ですのでご安心ください。
詳細なプロフィール登録機能
WantedlyではfacebookをはじめとしたSNSと同様に、プロフィールの作成~公開をサービスの要としています。学歴・職歴からスキルやPR文まで、プロフィールは自分を企業に売り込むための重要な資料となります。このプロフィールを見て企業の採用担当がオファーを送るかを決めることが多く、正確かつ詳細な記述が望まれるところです。
Wantedlyの特徴(採用担当者)
企業ページを採用ホームページ化
企業ページを採用ホームページ化できます。企業のミッションを文章で伝えたり、ストーリー記事を通して企業の「現在」を身近に感じてもらえます。社員の紹介、価値観の詳細説明や実績を示すポートフォリオなど、Wantedlyの企業ページは自社の魅力を余すことなく発信できるようデザインされています。さらに採用ページの公開本数は無制限なので、新卒・中途のように採用ページを分けた管理が可能です。
豊富なカスタマイズオプション
企業ごとに異なる採用形式に柔軟対応できるよう、オプションを組み合わせてカスタマイズ可能。
スカウト機能・オファー機能
Wantedlyユーザーのプロフィールを見て、自社の価値観・理念と合いそうな方に直接声がけすることができます。本格的な採用の前に「とりあえず会ってお話ししてみませんか」というような誘い方もできるため、求職者も企業側もライトな感覚で面談できます。
メリットとデメリット
メリット
意欲が高い20~30代がメインユーザー
Wantedlyの利用者の70%以上が20~30代。しかも仕事に対しての挑戦意欲が高く、ベンチャー気質の若手が集まりやすい風土が形成されています。
気楽に会える・話せる
求職者は企業の採用ページを見て、ぜひ直接話を聞いてみたいと思えば採用担当者にコンタクトを取ることができます。
企業側も求職者のプロフィールを見て興味があればオファーやスカウトを出す、または軽い面談などを提案できます。
「とりあえず会って話してみませんか」という提案が求職者・企業間で気軽に行える点がビジネスSNSの強みです。また、Wantedlyの採用ページにはデフォルトで「話を聞きに行きたい」ボタンが用意されています。そのため、本格的な採用とライトな面談を明確に分けることができます。これは求職者の心理的ハードルを下げることに繋がります。
デメリット
秘匿性が低い
SNSの性質上、どうしてもプライベートを公開する必要性が出てきます。また、facebookとWantedlyを連携して使用する場合、facebook側で公開している情報が採用担当者に知られても良いものか考える必要がありそうです。
給料を含む待遇条件を知ることができない
これはWantedlyのポリシーである「条件や待遇ではなく、企業の価値観や仕事内容でマッチングさせる」という考えの下、あえて福利厚生や給与の記載が禁止されているためです。確かに給料などの情報は、仕事内容に対する純粋な好奇心や企業理念への共感をブレさせてしまう要因です。しかし、やはり求職者としては待遇や福利厚生について知りたいもの。
求職者の中でも「企業の価値観と仕事内容を重視する人」と「待遇や給料を優先する人」とで、評価が分かれそうな仕様です。
プランと料金
求職者
Wantedlyにアカウント登録して利用する分には基本的に無料です。facebookやtwitter等、他社のSNSが基本的に無料であることと変わりません。
ただし、Wantedlyプレミアムという有料プランを選択することも出来ます。
Wantedlyプレミアムは月額料金が2,980円で固定されています(初回登録時のみ1週間無料)。こちらのプランに登録すると企業からのアプローチが増えるなどのメリットがあります。就職活動の期間中だけ登録して、効率よく内定を得るというような使い方を想定したプランと思われます。
Wantedlyプレミアムの詳細につきましては、こちらからご確認ください。
採用担当者
選択できるプランは無料のトライアル・有料のライト・ベーシック・プレミアムの合計4種類です。なお、プレミアムのみ料金は問い合わせ必須となっております。
Wantedly admin(採用担当者向けサービス)の料金詳細につきましては、こちらからご確認ください。
プランに関するお問い合わせはこちらからどうぞ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ビジネスSNSのWantedly(ウォンテッドリー)は、採用手段のトレンドとしてもよく話題に上るWEBサービスです。インターネット上でプライベート情報をオープンにする文化が浸透すれば、今後採用方法の主流に躍り出る可能性があります。企業の価値観と求職者の価値観を結び付けてくれるSNS、それがWantedly(ウォンテッドリー)です。ぜひご検討ください。