今回はオンライン面接のメリット・デメリットと、オンライン面接する際に利用されている面接ツールを5つご紹介します。直接会って面接することが今までは普通でしたが、近年ではオンライン面接を取り入れる企業も増加しています。大手企業に限ったことではなく、中小企業やベンチャー企業でも採用プロセスにオンライン面接を組み込んでいます。海外や遠方にいる外国人の採用にも活かせるツールです。
今回はオンライン面接に活用できるツールを5つご紹介します。
そもそもオンライン面接とは?
主に利用されているオンライン面接のツールとして、マイクロソフトのSkypeやGoogleのハングアウトなどがあります。これらはオンライン面接専用ツールというよりかは、ビデオ通話(テレビ電話)が無料でできるツールです。したがって、面接をサポートする機能などはありませんが、応募者と顔を合わせて面接するという最低限のことはできます。
オンライン面接のメリット
オンライン面接のメリットとして以下のことが挙げられます。
- どこにいてもネット環境があれば面接ができる
- 面接内容を動画で保存することもできる
- 採用担当者の負担を抑え、コストパフォーマンスが高い
どこにいてもネット環境があれば面接ができる
パソコンやタブレットなどの通信機器とネット環境があれば、採用担当者(応募者)がどこにいても面接することができます。アプローチをする応募者の場所の制約も少なく、遠方の他県に住む人材にも、海外に住む人材にも面接が可能です。
面接内容を動画で保存することもできる
応募者に事前に許可をとる必要はありますが、面接を動画で撮影し選考結果に材料にすることも可能です。
採用担当者の負担を抑え、コストパフォーマンスが高い
どこにいても面接が可能なので、採用担当者の予定に組み込みやすいのが特徴です。また応募者にとっても交通費や移動時間などの負担がなく、メリットがあります。また、2020年3月現在、「コロナウイルス(COVID-19)」が猛威を振るっていますが、感染症などのリスク回避も可能です。
オンライン面接のデメリット
オンライン面接のデメリットとして以下のことが挙げられます。
- 対面ではないため慣れるまでは会話がしにくい
- 通信機器のトラブルが起きる可能性がある
対面ではなく慣れていないと会話がしにくい
オンライン面接に使うツールにもよりますが、実際に対面で話すよりもラグがあったりして声が聞き取りにくい場合や、話の間を取りにくい可能性があります。慣れないうちは通常の面接よりも進行が難しく感じるかもしれません。また海外の場合は、応募者側の通信環境が悪いと映像や音声が遅延してこちらの通信機器から出力されてしまう可能性もあります。念のため、事前に通信環境が良い場所でオンライン面接を受けるように伝えることも大切です。
通信機器のトラブルが起きる可能性がある
企業側の通信機器に障害が発生することも、応募者側の通信機器にトラブルが発生することも考えられます。対面とは違い、通信機器が繋がらなければ、面接日の再調整などをしなければならないかもしれません。通信機器の問題だけでなく、通信環境はプロバイダーの問題が関係することもあるので、準備をしたとしても避けられない場合もあります。
外国人の採用に活用できる
オンライン面接は外国人の採用にも活用できます。日本国内にいる外国人も、海外に住んでいて日本で働く希望がある外国人にもアプローチすることができます。特に海外にいる外国人は、面接のために日本にある自社に呼ぶことも難しいため採用活動が難しいですが、オンライン面接を取り入れることで合否材料になり、合否の判断をすることができます。
オンライン面接に使えるツール5選
Zoom
「Zoom」は、ズームビデオコミュニケーションズが提供するビデオ会議 、オンライン会議、チャット、モバイルコラボレーションを組み合わせた主にWeb上でのコミュニケーションソフトウェアサービスです。無料でアカウント登録し利用開始が可能です。Zoomのメリットは、主催者がアカウント登録をしておけば他の参加者はアカウント登録をせずともビデオ通話に参加できることです。具体的には、主催者からメールで送られてきたURLをクリックすれば、Zoomがインストールされてすぐにビデオ通話に参加できます。ラップトップ(ノートパソコン)に内蔵されているカメラとマイクでも十分にビデオ通話が可能ですが、ヘッドセットやマイク内蔵のウェブカメラなどを取り付ければ、より聞き取りやすく、コミュニケーションが円滑に行えるのではないでしょうか。
参照元:「 Zoom」 ズームビデオコミュニケーションズ
Skype
「Skype」は、マイクロソフトが提供するインターネット電話サービスです。スマートフォンやタブレット、パソコンから利用できます。無料のアカウント登録をすれば、無料でサービスを利用できます。チャット機能、普通の通話とビデオ通話、また複数人で通話できる機能もあります。加えて、画面共有をすることで自分のパソコンの画面を通話相手の画面に表示させることも可能です。通話ができるのはSkypeのアカウントを持っている相手にだけです。したがって、応募者がアカウント登録をしていない場合は、事前に登録してもらいましょう。アカウント名などで検索することで当該アカウントと通話などが可能になります。
もともとオンライン面接の為のツールではないので、面接に活かせる機能はありませんが、ビデオ通話の機能を使うことでオンライン面接ができます。大きなメリットは無料で比較的品質の高い通話ができることです。
参照元:「Skype」Microsoft
ハングアウト
「ハングアウト」は、Googleが提供している総合メッセージングサービスです。スマートフォンやタブレット、パソコンから利用できます。使い勝手はほぼSkypeと同じです。複数人通話も画面共有もできます。
参照元:「Google ハングアウト」chromeウェブストア
interviewmaker
「interviewmaker」は、株式会社スタジアムが提供しているウェブ面接を活用した採用管理システムです。月額39,800(初期費用別)のスタンダードプランから適したプランを選び、最短1日で利用開始ができます。interviewmakerは採用管理システムなので、採用に関するサポート機能がついています。プレミアムプラン(月額149,800円)であればすべての機能を活用できるので、interviewmakerだけで採用に必要な作業(書類選考~日程調整~WEB面接~採否通知)をほぼウェブ上で完結することができます。interviewmakerは、大手企業を含め1,100社以上に活用されています。
参照元:「InterviewMaker」株式会社スタジアム
HARUTAKA
「HARUTAKA」は、応募者も採用担当者も使いやすいことを追求したWEB面接・動画面接プラットフォームです。STD1プランの月額150,000円(初期費用別)から、最短導入から3日で利用できます。STD1プランで年間3,000人の選考実施がHARUTAKA上で可能になります。WEB面接だけでなく、説明会を動画で撮影して、HARUTAKAを通じて応募者に配信することができます。配信やWEB面接の実施だけでなく、採用データの分析も可能です。使用できる機能はプランによって異なります。
参照元:「HARUTAKA」株式会社ZENKIGEN
facepeer
「facepeer」は、「使いやすさ」と「わかりやすさ」などにこだわった業務効率化ツールです。採用管理ツールではないので、データ分析や履歴書管理などのサポート機能はありませんが、月額1万円で1対1の通話はもちろん、複数人通話も可能です。また、1人1人にアカウント作成は必要なく、管理者がURLを作成しそのURLをクリックするだけで誰でも通話に参加できます。通話で使用する通信も暗号化されており、セキュリティも対策されています。またチャット機能やメモ機能もあるので、面接内容を記録することが用意です。
参照元:「facepeer」FacePeer株式会社
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はオンライン面接のメリット、デメリット及びオンライン面接に活用できるツールをご紹介しました。オンライン面接は使い方次第で採用の効率化を図ることができます。また海外にいる外国人人材にもアプローチすることが出来るので、採用の間口が広がります。有料のツールはオンライン面接だけでなく採用支援の機能も高機能なため値段相応の効果が得られますが、年間の採用人数や選考実施人数が少ないのであれば無料のものでも良いかもしれません。こういったツールは特に無料版の場合は、アップデートにより機能も拡張する、または一部機能が変更になる可能性もあるので注意しましょう。