三井不動産は「＆マーク」の理念──共生・共存・共創──をもとに、社員一人ひとりが自分らしく働ける環境づくりを進めています。本記事では、①柔軟な勤務制度の整備、②ワークライフバランスの推進、③ライフイベントを支える支援制度の3つの柱を簡潔に紹介します。
多様で柔軟な働き方を支える制度整備
リモートワークの全面導入と「ワークスタイリング」およびスーパーフレックス制度の融合
全社員がリモートワークを活用でき、自宅・シェアオフィス・サテライトオフィスなど、働く場所を自由に選択できます。さらに「ワークスタイリング」導入により移動時間を短縮し、効率的な働き方を実現。スーパーフレックス制度と組み合わせ、仕事と生活の調和を図る仕組みを整えています。
リターンエントリー制度・フレッシュアップ休暇によるキャリア支援
ライフステージの変化に対応し、退職後も再入社できる「リターンエントリー制度」を整備。さらに、勤続年数に応じて特別休暇と記念品を付与する「フレッシュアップ休暇」を設け、リフレッシュや自己啓発の機会を提供しています。長期的なキャリア継続を支援する取り組みです。
カフェテリアプランと家族参加型イベントの実施
福利厚生として導入された「カフェテリアプラン」では、自己啓発や健康、旅行など多様なメニューを選択可能です。また「ファミリーデー」では、家族が職場を訪問し社員の仕事を体験する機会を設け、家庭と職場の理解を深めています。
三井不動産のダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）
D&I推進宣言と基本方針
三井不動産は、多様な価値観やライフスタイルを持つ人材が最大限力を発揮できる環境づくりを、グループ全体で推進しています。人種・国籍・性別・障がいの有無・性的指向などに関わらず公正に評価し、働き方改革や制度の整備を通じて生産性向上とワークライフバランスの両立を図っています。
女性活躍の具体施策
女性管理職比率を2030年までに20％へ引き上げることを目標に、キャリア支援を段階的に推進しています。「産育休復帰時研修」や上司との面談制度により復帰後のキャリア継続を支援し、全社員向けのアンコンシャスバイアス研修や管理職向けのD&Iマネジメント研修を実施しています。
従業員参画と社外評価
社員自らが参加できる「D&Iワーキングチーム」を設置し、現場主導での意見交換や企画を推進しています。人事主導ではなく、部門ごとにD&I施策を考えるボトムアップの体制が特徴です。こうした取り組みは社外からも高く評価され、「 なでしこ銘柄 」への4年連続選定や「 プラチナくるみん 」「 えるぼし 」認定を取得しています。
ライフイベントを支える育児・介護支援制度
育児支援の取り組み
育児休業を最長3年間取得でき、男女問わず利用可能。短時間勤務やフレックスタイム制度の併用も可能で、家庭の状況に応じた働き方を選べます。復帰前後の面談や研修を通じ、スムーズな職場復帰を支援しています。
介護支援の取り組み
介護休業は法定を超える通算1年間まで取得可能で、分割取得にも対応。リモートワークや時短勤務と組み合わせ、柔軟に働ける環境を整えています。「ケアデザイン室」では専門スタッフが相談を受け、社員と家族の両方を支援しています。
経済的支援と社内フォロー体制
ベビーシッターや介護費用補助制度など、経済的負担を軽減する仕組みを整備。さらに、家庭と仕事を両立する社員同士の交流会を開き、情報共有と相互支援を促しています。
まとめ
三井不動産は、働く時間と場所の柔軟化、意識改革、ライフイベント支援を三位一体で進めています。制度の整備だけでなく、現場での活用と風土づくりを重視し、社員の多様な働き方を支える仕組みを確立しています。