「地方移住に興味があるけど、どこが住みやすい街かわらかない」「縁もゆかりもない土地に移住するのは不安」
このようなお悩みをお持ちではありませんか？
現在、地方移住・地方就職を検討する人が急増しています。実際に、2020年7月から10月までに東京都の「転出超過」が4か月連続となりました。（参照：総務省統計局公式サイト）
企業のリモートワーク導入も後押しとなり、ゆったりとした暮らしを求めて地方移住・地方転職を検討する人が増えています。
しかしながら、「地方移住」と一言でいっても、たくさんの市区町村があります。同じ県でも、政令指定都市のような都市部と、山や自然に囲まれた土地（田舎）では生活環境が大きく異なります。
また、自分が生まれ育った故郷でもなければ、どこが住みやすいかというのは、なかなかイメージが湧かないのではないでしょうか？
そこで本記事では、現在地方移住・地方就職を検討され始めた方に向けて、「移住におすすめの市区町村」を紹介していきます。
今回は西日本編をお届けします。九州・中国・四国・近畿を中心におすすめの市区町村を紹介していきますので、現在地方移住・地方就職をご検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
東日本編はこちらをご覧ください。
→地方移住におすすめの市区町村【都市部なし、意外な人気スポット】東日本編
九州地方で地方移住・地方就職におすすめの市区町村
はじめに九州地方でおすすめの市区町村をご紹介します。九州地方は、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県で構成されています。政令指定都市は、北九州市・福岡市・熊本市の3都市となっていますが、温暖な気候と自然豊かな土地や文化があり、地域に根差した生活を営んでいます。
宮崎県延岡市
宮崎県延岡市（のべおか）は、宮崎県北部に位置する市です。宮崎県内の工業都市として発展し、旭化成の工業群がある企業城下町としても知られています。「住みたい田舎ベストランキング」（宝島社：田舎暮らしの本）では、子育て部門3位（大きなまちランキング）に輝くなど、子育て世代住みやすい環境作りに力をいれてます。延岡市では現在約12万人が生活を送っています。
海・山・川に囲まれた市内は、アウトドアレジャーに最適な環境です。そうした自然に囲まれた土地柄、山の幸・海の幸が豊富なので、食べ物もおいしく、延岡ならではのグルメも豊富です。
また、先述した通り子育て世代に人気である延岡市は、行政支援として子育て世代の家賃補助や子育て支援施設の設置に力を入れており、子育てしながらでも働きやすい環境づくりに積極的です。
延岡市のPR動画もぜひご覧ください。
さらに詳しく、宮崎県延岡市の移住に関する情報を知りたい方はこちらもご覧ください。
→延岡市移住・定住サイト「すみずみ延岡」
大分県臼杵市
大分県臼杵市（うすき）は、大分県東部に位置する市です。県土の7割を森林が占めているという大分県の中でも、臼杵市は特に自然に囲まれた環境が特徴です。
そうした自然の豊かさから、古くから醸造業が盛んで国宝の臼杵石仏や、城下町の街並みが残る文化の街でもあります。現在の人口は約3万5,000程ですが、行政が移住者支援やPRに力を入れたことで、近年移住希望者に注目を集めており、年々移住者が増加しています。
特に臼杵市では、若手世代の移住・定住に力を入れています。中でも子育て支援に関しては、待機児童ゼロの実績となっており、保育料・医療費助成といった育児支援も積極的に行っています。
臼杵市では、現在東京圏など都会からの移住者支援を積極的に行っています。オンライン移住説明会/オンライン移住体験ツアーも行っていますので、ご興味のある方はサイトから申し込みをしてみてはいかがでしょうか。
→うすきおためし暮らしオーターメイド型移住ツアー
さらに詳しく、大分県臼杵市の移住に関する情報を知りたい方はこちらもご覧ください。
→臼杵市公式サイト
→うすき暮らしナビ
大分県豊後高田市
豊後高田市（ぶんごたかだ）は、大分県北部に位置する市です。江戸時代から海上運輸の要所として栄えた中心商店街は、現在も昭和の町として情緒あふれる街並みを残しています。
人口は約2万人の小規模な市ながら、住みたい田舎ベストランキング（宝島社：田舎暮らしの本）では、10万人未満の市町村の総合部門で8年連続ベスト3に輝くなど、移住者に根強い人気がある街です。
特に子育て世代に対する移住支援が充実しています。「全国トップレベルの本気の子育て支援」をテーマに掲げ様々な支援策を実施しています。
- 市内保育園保育料、幼稚園授業料無料
- 市内保育園、幼稚園、小中学校給食費無料
- 高校生までの医療費無料
- 子育て応援誕生祝い金最大100万円支給
その他、真玉・都甲地域に移住者向けの無償宅地を提供するなど、移住者の定住を積極的に支援しています。
さらに詳しく、大分県豊後高田市の移住に関する情報を知りたい方はこちらもご覧ください。
→豊後高田市IJU支援サイト
→豊後高田子育て支援サイト「いいKAMO」
中国地方で地方移住・地方就職におすすめの市区町村
続いては中国地方でおすすめの市区町村をご紹介します。中国地方は、鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県の5県で構成されています。鳥取砂丘や広島原爆ドームなど、数多くの世界遺産や観光スポットがあるだけではなく、自然豊かな環境は移住者にも人気です。
山口県宇部市
山口県宇部市（うべ）は、山口県西部にある市です。明治以降、炭鉱都市として発展し、現在も九州と結ぶ関門都市圏の一つとして、約16万人が生活をしています。宇部市は2020年版「住みたい田舎ベストランキング」 （宝島社：田舎暮らしの本）では 人口10万人以上の大きなまち総合部門で第1位に輝くなど、移住者に人気の街です。
宇部市は瀬戸内海に面した温暖な気候が特徴ですが、「彫刻の街」としても人気です。街の中には200ものオブジェが設置されており、街全体が一つのミュージアムのような雰囲気があります。
現在でも2年に1度日本最大級の野外彫刻の祭典「UBEビエンナーレ（現代日本彫刻展）」を開催しています。
また、医師の数が多いのも特長です。大学病院や大規模病院、医療施設が充実しており、宇部市内には約185もの医療機関（歯科除く）があり、いざという時も安心の医療環境が整っています。
宇部市では移住支援にも力を入れており、YouTubeでPR動画も配信しています。
山口県宇部市の移住に関する情報を更に詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
→宇部移住計画
島根県飯南町
飯南町（いいなんちょう）は、島根県の中南部にある町です。人口は約4,500人と1万人にも満たない小さな町ですが、実はこの飯南町は「2019年版住みたい田舎ベストランキング」（宝島社出版：田舎暮らしの本）において、人口10万人未満の小さなまちカテゴリーの「子育て部門」で第1位に選ばれた実績があります。
中国山地の中ほどに位置し面積の9割は森が占めている自然にあふれた町です。四季折々の景色を見ることができ、飯南町で生活をするだけで都会とは違った自然と触れ合える生活を送ることができます。
飯南町は町をあげて子育て環境の充実に取り組んでおり、保育料減免、0歳から中学卒業までの医療費免除など、様々な支援制度を用意しています。
仕事に関しては農業や林業が主体ですが、飯南町では「農林業定住研修制度」を設けており、月15万円の支給を受けながら2年間の研修を受けることも可能です。
→飯南町 農林業定住研修制度
島根県飯南町の移住に関する情報を更に詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
→島根県飯南町公式サイト
→飯南町定住支援センター「しまね飯南町」
四国地方で地方移住・地方就職におすすめの市区町村
続いては四国地方の紹介です。四国は、愛媛県、高知県、香川県、徳島県の4県で構成されています。4県とも海に面しており、内陸部には四国山地などの山もあります。
このように自然に囲まれた環境が魅力な四国の中で、移住におすすめの町を紹介します。
高知県四万十町
四万十町（しまんとちょう）は、高知県西南部に位置する町です。日本最後の清流と呼ばれる四万十川の中流に位置する人口1万6,000人の町です。山、川、田、畑に囲まれたのどかな風景が続き、南東部には美しい太平洋に面した漁村があります。
自然豊かな土地に惹かれて移住をする人が増えている町です。
高齢化が進む町内では、医療機関や介護福祉系の仕事も豊富で、その他自然を生かした農林業の求人が多くあります。
「いきなり住むのは不安」といった方に向けて、1~3か月の「お試し滞在施設」や2年間じっくり生活体験できる「移住支援住宅」などの支援も行っています。
四万十町のPR動画もぜひご覧ください。
高知県四万十町の移住に関する情報を更に詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
→高知県四万十町公式サイト
→しあわせしまんとせいかつ
近畿地方で地方移住・地方就職におすすめの市区町村
最後は近畿地方の紹介です。近畿地方は、三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県の二府五県で構成されています。大阪を中心とした大都市圏もありながら、都市部を離れれば自然豊かな土地に恵まれており、各地では農業・林業や漁業などが盛んです。
和歌山県白浜町
白浜町（しらはまちょう）は、和歌山県の南岸部にあるリゾートタウンです。黒潮の影響もあり、一年を通して温暖な気候であることから、観光・リゾート地としても人気になりました。
そのようなリゾート地として人気の町ですが、近年は新しいテレワークのスタイル「ワーケーション」の拠点としても注目を集めています。現在、白浜町には東京の名だたるIT企業がサテライトオフィスを出展しています。
※ワーケーションとは・・・「ワーク」＋「バケーション」の造語です。簡単に言うと、その土地の特色と遊びを取り入れながら仕事に取り組むことです。気持ちや生活に余裕を持つことで、仕事の生産性が向上したり、クリエイティブな発想・アイデアが生み出される効果が期待されています。
ワーケーションについて更に詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
→【賛否両論？】Work × Vacation =ワーケーション｜新しい働き方を徹底解説
白浜町ITビジネスオフィスでは、IR関連企業の地方におけるサテライトオフィスの先進地として年間200社以上が視察に訪れており、現在13社が入居をしています。
都市圏の企業に雇用をされながら、白浜町の生活を満喫できるという働き方を実現することができます。
和歌山県白浜町の移住に関する情報を更に詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
→和歌山県白浜町公式サイト
→和歌山移住ポータルサイト わかやまLIFE
まとめ
この記事では、西日本で地方移住・地方就職におすすめの市区町村を紹介してきました。九州地方・中国地方・四国地方・近畿地方には今回ご紹介した以外にも地方移住におすすめの市区町村が多数あります。
ただし、移住先では人間関係にトラブルを抱えるケースも少なくありません。住居、生活施設といったハード面だけではなく、街の雰囲気や文化なども含めて、しっかりと情報収集するようにしましょう。
興味がある街が見つかった際は、旅行がてら直接足を運んでみることはもちろん、実際に住んでいる人に話を聞いてみたり、先輩移住者にSNSでメッセージを送るなどしてみてはいかがでしょうか。
積極的にコミュニケーションを図ることでより、地方移住後の生活がイメージできるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。